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経理の不正を見抜くには

『 経理の不正を見抜くには』

【(株)武蔵野 小山昇著;『経営の見える化』】より

〜経理の不正を防ぐには、同じ人に長く任せないほうがいい。定期的に人事移動をして、担当者を入れ替えるべきです。

あるいは、経理担当者が2人いるなら、「1人は入金担当、1人は出金担当」と業務を分けて、2年たったら入金担当と出勤担当を入れ替えるようにします。

たとえば、ブランド品をお客様から買い取って売るというビジネスがあります。このようなビジネスは、不正がしやすい。

なぜなら、「買取資金」と「売った資金」が同じだから。

「売り」と「買い」を分けて考えないと、不正の元になります。

「買い取るお金」は、買い取るお金で管理して、「売ったお金」は、売ったお金で管理するのが正しい。

担当者を入れ替えないのは、いわば「社長の不正」なんです。

(株)武蔵野の経理課長は、年に1度、月末から月初にかけて9日間の有給休暇を取らなければなりません。

もし、経理課長が不正を働いていれば、月末月初は休みたくないはずです。

銀行も、突然、休暇を数日間命じられることがあるようです。〜

9割の社長・幹部は、自分の会社のことを何も知らないとこの本の表紙に書いてあります。