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江戸しぐさに学ぶ(上に立つものほど大切です)

『 江戸しぐさに学ぶ』

『江戸しぐさ』は元来、江戸の商人たちが、街が安泰で商売が繁盛するためのマナーです。

お客様と長く良い関係を築く上で、それを保つにはどうすれば良いか?

色々と知恵を絞り、工夫を重ねて磨き上げた人付き合いのノウハウがベースになっているようです。

城下町の江戸を動かしていたのは、物を生産する匠とそれを販売する商人でした。

この町方のリーダーたちは、江戸がいつまでも平和で争いやいじめが起きないようにするにはどうしたらよいか?

そして、共倒れせず、異文化の人々が仲良く共生するためには、どうすればいいのかと知恵を絞ったのです。

そのために、お互い思いやり助け合いながら1日1日を大切にしよう。

たった1度の人生を、気持ち良く楽しく暮らすための心がけや行動を示したのです。

やがて、みんなが見よう見まねでそのような仕草をするようになり、せずにはいられない江戸っ子の癖、これが『江戸しぐさ』となりました。

その内容は、江戸の人間観や世界観、タブーなどたくさんのことが書かれています。その中の1つを紹介します。

【三脱の教え】

江戸では、初対面の人には「年齢」・「職業」・「地位」を聞かないルール。

この3つが先入観になると公平な目で人を見ることができなくなる。

人を差別しない口の聞き方をするのが『江戸しぐさ』。

男と女、肩書や年齢、お金の有無によって、物の言い方をがらりと変えたりする人は、井の中の蛙(田舎者)と言われた。