『任せる』
任せると人は育つ
人を育てるための最も効果的な方法は、「任せること」であると、ピーターエフドラッカーは言っています。

部下に仕事を任せて、もし失敗したらという不安が、頭をよぎると思います。
それが故に、任せたといってもたびたび介入しては軌道修正をし、安全を確保しようします。
これは一見、部下への思いやりの上司の行動と思いますが、かえってデメリットの方が大きいのです。
上司がやればできて当たり前、それは普通のことなのです。

任せられた部下は、上司の度々の介入によって、自分は、実は信頼されていないのだとがっかりしてせっかくのやる気が失われてしまいます。
やる気が失われれば、誇りや自信を失うため、結局、言われたことを上部だけこなすだけの仕事しかしなくなるという悪循環が発生してしまうのです。
上司は部下に任せると言ったら、時々の報告だけを受け、後は、任せすぎるくらい任せた方が良いのです。

もし、任せた結果、僕が失敗したとしても、部下は失敗から学ぶことで成長していきます。
部下の失敗は、上司が修復を手伝えば良いのです。
リーダーは、部下に何も任せず安全運転するよりも、
任せて失敗する方が、人は育つと考えるべきなのです。